MfTransformerV2とは

MfTransformerV2は、未来を予測する時系列解析のレシピブロックです。

同じ時系列解析を行う TrendFlow や MfTransformer と異なるのは、「学習に使用する列を複数指定できる」点と「複数行の予測ができる」点です。

MfTransformerV2を使ったレシピは、プロジェクトテンプレート[多変数による需要予測(MFTransfomerV2)]にセットされています。

MftV2とは_1.png

■特徴

  • データを投入するだけで、自動でパラメータの探索を行う
  • 学習に使用する列(=説明変数)を複数列指定できる(TrendFlowは1列のみ)
  • 複数日時先までの予測ができる(MfTransformerは1日時先(1行分)のみ)
  • パターンの変化あり・なしを設定できる

■パラメータについて

[MfTransformerV2]ブロックは、レシピ編集画面のブロックタイプ「時系列解析」の中にあります。

MfTransformerV2ブロックで設定できるパラメータは次の通りです。
しかし、基本的にはパラメータを変更する必要がないため、[MfTransformerV2]ブロックをつなげるだけで複数日時先の未来予測を行うAIモデルを作成することができます。

1.エポック数:1000(デフォルト)
学習回数のことを「エポック数」といい、何回学習するかを指定します。
AIモデルは同じデータセットをグループ分けを変えながら繰り返し何度も読み込んで、特徴や違いを学習していきます。

MftV2とは_2.png

2.バッチサイズ:64(デフォルト)
時系列データが大量に存在する場合、一度に1つのデータポイントずつ処理を行うと非常に遅くなります。バッチサイズを指定すると複数のデータポイントを一度に読み込み、ミニバッチ学習を行うことができるため、メモリを効率的に使用して学習を進められるようになります。

■データセットについて

推論結果を得たい周期のデータセットを用意します。
例えば、2週間ごとの予測を行いたければ、学習用/推論用ともデータセットは2週間ごとのデータを用意します。生データの形式によっては集計作業が必要な場合もあるでしょう。
学習用データセットと推論用データセットで周期が異なると、推論時にエラーになり失敗します。
例)学習時:日次データで学習、推論時:週次データで推論 ⇒ 推論はエラーで止まります。