AIで業務効率化を行った実例14選
昨今ではさまざまな業界や分野においてAIが活躍し始めています。ただ実際にAIがどのように活躍しているか、具体的に把握していない方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、AIの業務効率化事例14選を紹介します。人事や物流、問い合わせ対応など様々な分野の事例を解説するため、きっと自社で生かせる事例が見つかるはずです。
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AIで業務効率化を行った実例14選
本章では早速、AIの業務効率化事例14選を紹介します。分野は人事や物流、問い合わせ対応など様々です。自社で活かせる事例がないか確認していきましょう。
新卒採用の動画選考にAIを導入:大手電気通信事業者
日本の大手電気通信事業者は2020年5月から、新卒採用選考の動画面接においてAI システムを導入することを同月発表しました。インターンシップの選考で候補者から提出された動画データと採用担当者の評価を動画解析モデルで学習させることで、新卒採用選考の動画評価を自動で行えるようになりました。
AIシステムが合格と判断した候補者はそのまま次の選考に移りますが、不合格と判断された候補者については、人事担当者が再度確認するため、選考の正確性は担保されます。
同社はこのAIシステムの導入により、動画面接の選考にかかる時間を約70%削減することを見込んでいるようです。採用担当者の負担が減ればインターンシップの充実や企業が求める人材のアプローチといった、他の業務に時間を割くことができるようになるでしょう。
参照: 新卒採用選考における動画面接の評価に AIシステムを導入
人事異動にAIを活用:大手生命保険会社
日本の大手生命保険会社は、人事評価や異動にAIを利用した人事運用を導入するために、社員情報を一元化するシステム(タレントマネジメントシステム)の運用を2020年より開始しました。
このタレントマネジメントシステムを導入することで、一般社員はこれまでの経歴や評価、自己開発などを確認できるようになるため、今後のキャリア形成を進めやすくなります。また上司や先輩社員の経歴も閲覧できるため、これを参考にキャリアを設計することも可能です。
また人事は人材検索機能を活用することで、過去の実績や経歴を確認して、ポジション候補をすぐに決定できるようになるため、ミスマッチを防ぎながら効率的に人材をアサインできるようになります。
今後は社員の膨大なデータを蓄積して、客観性を備えた透明性の高いAI活用をさらに押し進めていくようです。
参照: 明治安田生命、長期視点の人材育成可能にAI活用へ社員情報一元化
商品の保管から配送までをAIが担当:大手アパレル企業
日本の大手アパレル企業のECサイト向け物流倉庫には、コンテナや荷下ろし用ロボットが多く行き交っているようです。2018年10月から本格的に稼働し始め、商品の保管だけでなく、ピッキングや梱包までこのロボットが担当するようになりました。
また同社は2018年、作業の完全自動化にも本格的に手を加え始めています。その結果、ある倉庫の商品入庫作業スピードは80倍に、出庫スピードは19倍、人員は9割削減できたようです。
具体的には無線自動識別タグを利用し、商品一つ一つを区別することで、商品の動きや位置を識別できるようにしました。これにより商品の入庫から検品、仕分けなど、ピッキング以外の作業を自動化したようです。
このようにAIは特に物流業界で、活躍の場を大きく広げています。
チャットボット
最近は様々な業界の企業で、チャットボットと呼ばれる人工会話プログラムが活用され始めています。皆さんも企業のホームページを閲覧している際に「質問は〇〇くんにお任せ」のようなポップアップを目にしたことがあるのではないでしょうか。
チャットボットは、よくある質問に対して素早く自動で対応してくれます。その結果、コールセンターのオペレーターが対応すべき問い合わせが減るため、業務が削減されます。ちなみにKARAKURIの公式サイトによればAIチャットボットを導入することで、年間約960万円のコスト削減が見込めるようです。
またチャットボットは、顧客満足度の向上にも役立ちます。オペレーターに問い合わせる際はなかなか電話が繋がらないことがありますが、チャットボットは24時間すぐに対応してくれるため、ユーザーの不満は少なくなるでしょう。
ネット住宅ローンの事前診断システム:三大メガバンクの一角
三大メガバンクの一角を担う、東京都千代田区大手町に本店を置く都市銀行は、ネット住宅ローンの事前申請をAIで実施できるシステムを導入しました。このシステムが導入されたことにより、元々インターネット上の事前審査では結果が出るまで数日かかっていたものが、わずか最短1分で診断できるようになりました。
またこのAIシステムは、業務効率化以外の面でも役に立っています。具体的には以下の通りです。
審査はスピーディーになったものの、審査制度は、人による審査と同程度のクオリティを担保
従来のインターネット上での事前審査より、入力項目が4割減少
借入可能性が低くても見直すべき項目を抽出してくれるので、再検討しやすいこのようにAIは業務効率化の面だけでなく、顧客の負担軽減の面など様々な部分において効果を発揮し始めています。
保険金支払の自動判定システム:大手損害保険会社
日本の大手損害保険会社は、事故状況の入力内容から保険金の支払い可否を判断できるAIシステムの2022年度内の導入を目指しています。これまでは事故受付後、保険金支払担当者が支払い可否を判断する必要がありましたが、このAIシステムが導入されれば、24時間365日、事故受付から請求手続きまでシームレスな対応が可能になるため、迅速な保険金の支払いができるようになります。
ちなみに問題のない請求に関しては、最短30分程度で手続きが完了するようです。
本AIシステムは、ユーザーが事故受付の際に入力した怪我の状況や事故内容を読み取り、保険約款に照らし合わせながら保険金を支払うかどうかを判断します。なお現状の内容だけでは判断できない場合は、AIが追加で質問して情報を集めます。
不動産査定AI
マンションや戸建てなど不動産を売る際は、いくらで売却できるか見込額を算出する必要があります。最近ではこの不動産査定の場面においても、AIが活躍し始めています。
従来の不動産査定では、人間が不動産情報だけを見て査定を行う場合も、不動産が実際に物件に出向いて査定を行う場合も作業コストがかかっていました。
しかし不動産査定AIは、過去の取引事例や物件データを計算してくれるため、瞬時に不動産価格を算出できるのです。このため大幅な業務効率化が期待できます。
ただ不動産査定AIは、戸建の査定制度が甘かったり、相場しか把握できなかったりといった改善点が存在するため、今後の性能アップが期待されています。
営業トークをAIが判定して、業務効率化:大手生命保険会社
日本の大手生命保険会社は、営業職員の業務効率化や顧客対応スキルの向上を目的に、営業トークを自動判定してくれるAIが搭載されているスマホを職員4万人に配布しました。
具体的にこのAIは表情やジェスチャー、明瞭さ、スピードなど様々な観点をもとに営業トークを評価します。ただ評価するだけでなく、不十分な点も指摘してくれるため効率的に営業トークを磨くことができます。
なお同社ではスマホを本格的に導入するに伴って、AIチャットボットを取り入れました。これにより顧客との面談中にすぐに答えられないような質問をされても、その場ですぐに調べられるようになったようです。
参照:営業トークの「威力」をAIが判定、日本生命がアプリ搭載スマホ4万台を職員に導入
需要予測によるタクシーの生産性向上:日本最大手の移動体通信事業者
日本最大手の移動体通信事業者と静岡県のグループ企業は、タクシー利用者の利便性向上と、同社の業務効率化のために、需要予測をAIで行うAIタクシーの運行を2018年から開始しました。
このAIタクシーは、携帯電話ネットワークの仕組みを利用して作られた人口統計データとタクシー運行データ、施設データなどさまざまな情報を利用して、現在から30分間のタクシー乗車需要を予測してくれるシステムです。
このAIシステムを利用することで、タクシーを需要の高い場所に配置できるため利用者の待ち時間を短縮できるのです。またタクシー会社は限られた台数を効率的に運用できるようになるため、業務効率が向上します。
AIタクシーの運用は、静岡県ではこれが初めてだったようです。
参照:静岡県内初! 遠鉄タクシーにて NTT ドコモが提供するAI技術を活用した 「AI タクシー」を運行開始!!
パッケージデザインAI
株式会社プラグは複数のデザインをアップすることで、AIが最大1000ものデザイン案を生成してくれるサービスを提供しています。これを利用すれば、消費者に好まれるデザインを簡単に作成できます。
また本サービスは画像生成だけでなく、デザインの評価も行ってくれます。具体的には、パッケージデザインをアップするとAIが10秒でデザインを評価してくれるのです。デザインの好意度を5段階で評価し、セグメントごと(性別や、年代別など)の評価を確認することもできます。本サービスを導入することで、今までデザインの見直しにかかっていた時間やコストを削減できるようになります。
WEB接客ツール
WEB接客ツールとは、ホームページに訪問したユーザーの状況にあった接客を行うことで、購買率をアップさせるツールのことです。具体的にはそのユーザーにあったクーポンやキャンペーンを表示させることで、商品の購入率向上に貢献しています。
これらは全てツールが自動的に判断して、実施してくれるためスタッフが手をかける必要はありません。そのため業務効率化にも繋がり、手の開いたスタッフを他の現場に充てることもできます。
またツールによっては初めてサイトを訪れたユーザーに対して、購入方法や商品の確認方法などを丁寧に教えてサポートしてくれるため、顧客満足度アップにもつながります。
従業員体験と採用効率アップ:世界最大手規模のIT企業
世界最大規模のIT企業では「IBM Watson」と呼ばれるツールを活用して、従業員満足度の向上に貢献しています。具体的には職務経歴やスキルなどのデータを分析し、従業員にマッチした学習機会を提供しています。
また本ツールは、日本の大手電気通信事業者の採用活動でも利用されています。エントリーシートの内容を認識し項目ごとの評価を提示することで、人事担当者がエントリーシートの確認作業に割く時間を75%程度軽減することが見込まれています。
参考: 新卒採用選考におけるIBM Watsonの活用について
原材料の不良品を検知するAI
工場の製造ラインに流れる商品を撮影した動画を元に、コンピューターが正常な商品と不良品を見分けるルールを自ら学習して、不良品を判別するAIも最近では開発され始めています。
以前はじゃがいものような個体ごとの揺らぎが大きく、品種も多い食品の判別は自動化が難しかったため人出に頼っていたようです。しかし良品データのみを学習させることで、精度と速度の両立が可能になりました。今後はより原料検査の速度をアップさせて、生産効率をさらに向上させることを目指しているようです。
参考:食品工場の製造ラインにて原材料の不良品検知にAIを活用
コンクリート構造物の表面のひび割れを検知するAI
日本の大手総合電機メーカーは、 コンクリート構造物の表面のひび割れを高精度に検知するAI技術を開発しました。今後は鉄道や道路といった社会インフラの状態変化を三次元的に計測し、解析する三菱インフラモニタリングシステムを用いたサービスに適用します。
これにより、これまで目視で検出していたコンクリート表面のひび割れを画像から自動検出できるようになるため、メンテナンスの効率化と点検作業の負荷軽減が期待されています。
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プログラミング不要でAI予測モデルが構築できる「MatrixFlow」
MatrixFlowはプログラミングの知識がない方でも、AIを構築できるプラットフォームです。開発したアルゴリズムやデータの管理といった、AI構築に関わるすべての工程を一元的に管理できるようになります。
またアルゴリズムの作成は、処理単位のブロックをドラッグ&ドロップして、繋ぐだけで実現するため非常に簡単です。
なお、この開発スキームは、業種や業界に依存しないものである上、開発を続けることで開発ノウハウがブロックされ、その組み合わせのテンプレートとしてプラットフォーム上に蓄積されていくのです。そのため今後のAI開発において、さらなる開発の早期化や開発費用の低減が期待されています。
MatrixFlowはチュートリアルを提供しています。気になった方はぜひお試しください。また不明点等があれば、お気軽にお問い合わせください。
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